腕・肘・手首・指
上肢症例
◆10代 テニス選手
主訴「ボールを打つと痛む」
詳しく問診をしてみると、バックハンド時に特に痛みが現れていた。
この場合、肘外側から始まる筋肉に問題がある場合が多く、そこへアプローチを行い、損傷程度が軽度であった為、1週間もかからず痛みは軽快した。
◇コメント
この症状はフライパンなど振る行為でも起こる可能性はあります。
テニスなら様々な要因が考えられるが、道具の要因としてはガットが硬すぎる場合にも起こり得る。ガットを緩めてみるのも一つの治療だと考えます。
◆10代 野球選手
主訴「ボールを投げると肘内側に痛みが現れる」
投球時、特にボールが手から離れるリリース時に痛みが出現する。
リリース時の痛みは様々な要因が考えられるが、このケースは段階を踏んで治療が必要であった。はじめに内側の組織と肘を曲げる筋肉へアプローチを行い、軽くキャッチボールできる頃には、痛みの出る場所に変化があり、肘周辺の痛みに変わり、肘を伸ばす筋肉にアプローチすることで改善された。その後、全力投球も可能になったが全力投球後に肘に痛みが現れる。投球前後のストレッチ・アイシングをすることで軽快。
◇コメント
オーバーユースやフォームが原因になるケースが多いので痛みの出る前に一度練習方法も気にしてみると予防の面でも良いかもしれません。
◆2~4歳 小児
主訴「遊んでいて、急に泣き出し腕をあげなくなる」
詳しく聞き取りをしていくと、急な飛び出しなどで、捕まえようと腕を引っ張っていた。これにより脱臼が起こったものと考える。
一度の整復にて改善がみられた。
◇コメント
肘内障と言って、2~4歳の小児特有の障害で、腕を引っ張られたり、寝返り時に腕を巻き込んだりして起こります。基本的には整復を行えばすぐに良くなります。